声優、女優の堀絢子(ほりじゅんこ)さんが2024年11月18日、老衰のため亡くなられました。
堀絢子さんは89歳までアニメや映画などで声優を務められました。
今回はそんな堀絢子さんの学歴・経歴を見ていきたいと思います。
堀絢子の学歴・経歴は?
堀絢子さんは声優や女優として活躍されましたが、どのような学歴・経歴をお持ちなのでしょうか。
それでは見ていきたいと思います。
堀絢子の学歴は?
堀絢子さんの出身大学は青山学院大学 文学部英文科です!
青山学院大学の偏差値は55~65、卒業生には女優、キャスターのホラン千秋さんや同じく田中みな実さんなど俳優やスポーツ選手、アナウンサーなど数多くの有名人の方がいらっしゃいます。
堀絢子さんは父親が医師だったこともあり、母親からは医学部か薬学部でなければ認めないと言われていましたが、理系学科がものすごく苦手だったことから自分でお金をためて文学部に進学します。
卒業後は舞台女優として活動します。
堀絢子の経歴
- 名前:堀絢子(ほりじゅんこ)
- 生年月日:1935年2月2日
- 没年月日:2024年11月18日(89歳)
- 血液型:A型
- 出身地:東京都
堀絢子さんは満州国奉天省奉天市(現在は中国・瀋陽市)で生まれます。
父親が医師として満州国の日本赤十字病院の勤務をし、独立して堀病院を開業する関係で中国にいたそうです。
日本が戦争に負けそうということから、父の地元である山口県に戻りますが、徴用を受け広島へ移ります。
1945年8月6日広島へ原爆が投下され、軍医として徴用されていた父が被爆し亡くなります。
この経験が堀絢子さんの一人芝居「朝ちゃん」を続ける反戦への思いだったそうです。
「朝ちゃん」の物語は原爆投下翌日の広島が舞台。被爆した中学生の朝子が「母ちゃん、待っとうた。死にとうない」と息絶え絶えに話し、「あさこー」と泣き叫ぶ母の胸の中で亡くなる。劇中では道端で倒れている朝子を見つけた同級生の秋子と、朝子の兄、語りを含めて一人で5役を演じている。
役者に憧れたのは子供のころNHKのラジオ番組で、声優としては大先輩にあたる高橋和枝さんがリスナーからの質問に声を使い分けて返事をすることに感動したからだそうです。
母親に「役者になりたい」と伝えると「女優は美しい人がなるもの」と反対されますが、諦めきれず母には内緒で児童劇団に入ります。
アルバイトをしてお金をため、劇団の他にもセリフの先生について勉強したり、歌や踊りを習ったそうです。
初めての声のお仕事はラジオ関東の「マチネ劇場」で、さまざまな作品をひとり語りで朗読するもので、大変さはあったが、次第にいろんな役を演じるのが楽しくなったと言います。
そのうちに吹き替えの仕事で声がかかったり、CMソングなどやらせてもらえるものはなんでもやったそうです。
「忍者ハットリくん」を演じた時には、面白いんじゃないかと思い語尾に「ニンニン」とアドリブを入れると、それが妙に受けて「ニンともかんとも」など派生し、「ニンニン」がハットリくんの決めセリフになったと語っています。
「ムーミン」のミイ役はお別れするのがつらくなるくらい大好きな役でした。
わがままというか天衣無縫というか、自己主張がはっきりしていてハツラツとしたかわいらしさがあって、演じていてとても楽しい役でした。
堀絢子さんは2013年のインタビューでは役者について語っています。
いろいろと失敗もあった気がしますが、失敗を引きずるよりもそれを糧にして、前向きに次の仕事に臨むようにしていました。役者は、そういう気持ちの切り替えが大事なので、とくに意識してなくてもそうなってしまうものなんです。たとえばひとり語りのお芝居をするとき、別々の登場人物のセリフを同時に言うことはできませんが、かぶって聞こえるくらいに続けてセリフをいうことはできますよね。でもそこで、語っている役者の気持ちが瞬時に切り替わってなかったら、聴いている人はわけがわからなくなってしまうじゃないですか。
そういう表現って技術じゃないんです。大事なのは魂、自分自身の心ですね。今は養成所などで演技の技術を教わることができますが、技術だけで演じてしまうとセリフがものすごく薄っぺらに聞こえてしまうんです。私からしてみれば、たとえ演技が下手でもいいから心を込めて演じてほしいと思いますね。
役者については次のようにも語っています。
セリフに厚みを付けるのは、その人自身の心。同じセリフでも、別の人が演じるとまったく聞こえかたが違ってくるのは、その人の心がセリフに肉付けされているからなんです。それこそが個性なのではないでしょうか。
まずは、自分の感性を大事にして豊かな人間性を育むこと。声優になりたいと思っている方には、できるだけいろいろな経験をして、そこで出会ったことをすべて吸収するくらいの意欲をもってほしいですね。見る人が見れば、演技という表現のなかに、その人の生き様が見えてしまう。そう考えたら、毎日を徒や疎かに生きていられないと思うんです。
役者というのは、いくら「この仕事がやってみたい」と思っても、選んでもらえなかったらできないんです。他人から選ばれて初めてお仕事ができる、そこで期待以上のものを出せてこそ次のお仕事がいただけるんです。そのためにも人と人との繋がり、コミュニケーションを大事にしてください。これは声優に限らず、生きていく上でも大切なことだと思います。
「役者とは、人に選んでもらって初めてできる仕事」と語っています。
人は誰かとつながりがあるから仕事ができて、生きていくことができますよね。
「人と人とのつながりやコミュニケーションを大事にする」改めて考えさせられますね。
堀絢子さんが担当されたキャラクターについてはこちらをご覧ください。
堀絢子の学歴・経歴まとめ
以上が堀絢子さんの学歴・経歴まとめでした。
父親の死から反戦へ思いがあり「朝ちゃん」を演じ続け、声優としてはハットリくんやムーミンのミイなど演じられてきました。
堀絢子さんのご冥福をお祈りいたします。
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